逃げる百姓、追う大名―江戸の農民獲得合戦 (中公新書)



逃げる百姓、追う大名―江戸の農民獲得合戦 (中公新書)
逃げる百姓、追う大名―江戸の農民獲得合戦 (中公新書)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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充実した内容だけに勿体無い

誰もが一度は手に取りたくなる魅力的なタイトル。
時代劇のイメージから、抑圧・迫害される姿しか
想像できない近代農民像のコペルニクス的転回。
武士というよりは、経営者的思考に基づき行動し、
経済紛争を戦う大名たち。

かなりの良書である。
しかし他のレビュアーの方々も述べているように
文章・構成ともにたいへん読みづらく、
充実した内容だけに勿体無い。
百姓の”走り”より、細川家の隠居領と現役の世子領の関係の部分が面白い

 全体としては非常に面白いと評価できる。

 江戸初期の百姓の”走り”を論じた書だが、”走り”という
事象の性質もあってか、全貌をきちんと伝え切れていないように
思う。読んでいて、なるほどと膝を打つような感はなく、なるほ
ど面白い題材だがなんとなく消化不良だな、と思わしめる。

 一方、細川忠興、忠利のそれぞれ隠居領、現役の当主領の間に
かわされた交渉から伺われる隠居領の存在の特異性と、隠居と世
子の関係性は非常に興味深い。細川家の表高に含まれる隠居領が
実質的に独立的な経済を営んでおり、それが大名の家政に大きな
影響を及ぼしていたというのはあまり聞く機会もないので興味深
く読んだ。

 昔の新書はこれぐらいの労力は払っていたものだとも感じさせ
られた。昨今の新書は、紙資源の無駄にしか思えないものも多く、
隔世の感がある。
視座の変換

私が大学に入ったばかりの頃、この本を書店で何気なく手にし、購入した。それはタイトルに惹かれたからだったのだが、思わぬ良作であった。
一般像と史実との差異をわかりやすく描いてある。新書にしては若干細かいが論証・記述ともに丁寧で、歴史に興味のある人には示唆多き作品となるだろう。
江戸初期の農民は、意外と自由だった

江戸初期の農民は、領主の年貢がきついとさっさと国を捨てて、隣国に移住したそうだ。受け入れ側も心得たもので、他国から来た農民には3年間年貢を免除するなど優遇措置を設けて、自国に農民が集まるような政策も行った。要は大名が農民を取り合っていた、というのである。

なんとなく、江戸時代の農村は抑圧されていた、というイメージがあるが、わりあいに自由で大事にされていたという点が意外で面白かった。

本書は、専門書を一般向けに新書に仕立て直した、ということで、詳細な資料分析が内容の大半を占める。どちらかというと日本史マニア向けで、書名から期待するほどの起伏はない。真面目な研究者の書いた良質な書物だとは思うが、読み物としては残念ながらやや退屈であった。
農民=大事な年貢を生み出す耕作者

私たちが受けてきた学校教育からは、日本の農民は何時の時代も重い年貢に苦しめられ、GHQによって為された農地改革によって、初めて人間的な暮らしが営めるようになったと言う思い込みをしがちである。しかし大名にとっては、大事な年貢を生み出す耕作者と言う面もあったのである。農民が、自国領から逃げ出さないようにするだけでなく、他国領から逃げてきた者たちを自国に定着させるような策をとらざるを得ない存在だったと言う面は、今まであまりクローズアップされなかったように思う。この辺りは、人口減少に悩む現代の自治体と同じような印象を受ける。

ただし、豊前国(福岡県)細川領を主な対象として江戸時代初期の一般的な状況を述べているのであるが、資料の解説に費やされている部分が多すぎる。本書の対象者は専門家だけではないはずである。一般読者が読みやすいように考慮されていない点が大きなマイナス要因だと思うので、☆は3とする。



中央公論新社
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